第一生命の年収はどのくらいなのか、気になって調べ始めたものの、情報がいくつも出てきて混乱してしまうことがあります。
その理由は、第一生命には「株式会社第一ライフグループ」と「第一生命保険株式会社」があり、さらに総合職や営業職など職種によって給与の決まり方が異なるためです。
また、平均年収という一つの数字だけを見ても、対象人数、年齢構成、賞与やインセンティブの比重などで印象が変わります。
この記事では、公開情報(有価証券報告書ベース)と、社員・元社員さんの投稿を集計したデータを分けて整理し、第一生命の年収像をできるだけ立体的に理解できるように解説します。
読み終える頃には、「自分が見たいのはどの組織・どの職種の年収なのか」が明確になり、応募や転職活動、社内でのキャリア設計に活かしやすくなると考えられます。
第一生命の年収は「約770万円〜1,000万円前後」が目安になりやすいです
第一生命の年収は、どの会社・どの職種を前提にするかで目安が変わります。
結論としては、次のように整理すると理解しやすいです。
である株式会社第一ライフグループの平均年収は、直近で約1,000万円前後とされています。
一方で、実際に多くの人が在籍する第一生命保険株式会社の年収感は、口コミ集計では平均約770万円前後が一つの目安とされています。
ただし、営業職(生涯設計デザイナー)など成果連動が大きい職種は、年収の振れ幅が非常に大きい点に注意が必要です。
同じ「第一生命の年収」でも、対象(か事業会社か)と職種(総合職か営業か)を分けて見ることが重要だと考えられます。
数字がばらついて見えるのは「対象」と「集計方法」が違うからです
の平均年収は有価証券報告書ベースで把握されます
平均年収の根拠として信頼度が高いものの一つが、有価証券報告書等の開示情報です。
dodaが上場企業の有価証券報告書ベースとして紹介している集計では、株式会社第一ライフグループの平均年収は次の推移とされています。
- 2021年3月期:949万円
- 2022年3月期:979万円
- 2023年3月期:972万円
- 2024年3月期:950万円
- 2025年3月期:1,044万円
過去5期平均は979万円とされ、概ね1,000万円前後の水準に見えます。
ただし、この数字はグループ単体の社員さん(約490人程度とされる層)を主に対象としている点がよく指摘されています。
つまり、第一生命の中でも比較的少人数の組織の平均であり、第一生命保険で働く多数の社員さんの実態をそのまま表すとは限りません。
事業会社は「社員さんの投稿集計」でみてみる
第一生命保険株式会社については、有価証券報告書の平均年収とは別に、社員・元社員さんの投稿を集計したデータが参照されることが多いです。
OpenMoneyの集計(社員・元社員さん405人の給与データ)では、第一生命保険の年収は次のように示されています。
- 平均年収:769万円
- 年収中央値:775万円
- 年収レンジ:280万円〜1,850万円
- 回答者平均年齢:31.1歳(中央値29.5歳)
このデータからは、30歳前後で比較的高い水準に到達し得る一方、職種や成果、個別事情により幅が大きいことも読み取れます。
平均年収は「年齢層」と「職種構成」によって見え方が変わるため、中央値やレンジも併せて確認することが大切です。
業界平均との比較は「立ち位置」を掴むのに役立ちます
OpenMoneyの同集計では、生命保険・損害保険業界の平均年収は812万円、第一生命保険の平均年収は769万円として、業界平均より約43万円低いという見方が示されています。
ただし、これは同一条件で統制された統計というより、投稿データの集計に基づく比較です。
そのため、参考にはなりますが、厳密な優劣を断定する用途よりも、「業界の中での相対的な位置感」を掴む目的で見るのが現実的だと思われます。
第一生命の中でも「職種」と「評価制度」で年収の決まり方が異なります
第一生命の年収を理解するうえで重要なのが、職種ごとの報酬設計です。
たとえば総合職では、基本給・賞与・各種手当・役職によるレンジが中心になりやすい一方、営業職ではインセンティブ要素が強く、成果による変動が大きくなりやすいとされています。
同じ会社名でも、「安定的に積み上がる年収」と「成果で跳ねる年収」が併存していると考えると、数字のばらつきが理解しやすくなります。
第一生命の年収を具体的にイメージするための例
例1:第一ライフグループは平均年収が1,000万円前後とされています
前述の通り、第一ライフグループの平均年収は、2025年3月期で1,044万円とされています。
この水準は、上場企業の開示情報ベースで比較可能な数字であるため、参考にしやすい特徴があります。
一方で、は機能が本社系(戦略、企画、管理、投資、グループ統括など)に寄りやすく、人数も事業会社より少ない傾向があります。
そのため、第一生命全体の「代表値」として単純に置き換えるよりも、「そこで働く場合の平均像」として捉えるのが丁寧です。
例2:第一生命保険の平均は口コミ集計で約770万円、中央値も近い水準です
OpenMoneyの集計では、第一生命保険の平均年収769万円、中央値775万円とされています。
平均と中央値が近いことから、極端な高年収層だけが平均を押し上げているというより、一定の層で比較的厚みがある可能性が示唆されます。
ただし、年収レンジは280万円〜1,850万円と広く、職種や成果、等級、勤務地、残業、賞与等の要素が複合的に影響していると考えられます。
「平均769万円」は万能な答えではなく、「事業会社×投稿者属性」の平均であるという前提を持つと、判断の精度が上がります。
例3:職種別では営業が低めに見え、アセットマネジメントが高めに見えます
OpenMoneyの職種別集計では、第一生命保険の職種ごとの平均年収が次のように示されています。
- 営業(57件):平均678万円(300万円〜1,575万円)
- 企画・マーケティング(46件):平均777万円(390万円〜1,250万円)
- コーポレート(29件):平均792万円(350万円〜1,320万円)
- ITエンジニア:平均808万円
- その他金融・不動産専門職:平均828万円
- アセットマネジメント:平均976万円
この集計では、アセットマネジメントが高め、営業が低めに見えます。
ただし営業は、インセンティブにより上振れも起きやすい一方で、成果次第で下振れも起きるため、平均だけでは捉えにくい職種です。
営業職を検討している人は、平均年収よりも「レンジの広さ」に注目することが重要だと思われます。
例4:役職や年齢で見ると、総合職30歳前後で800万円前後が目安になり得ます
企業研究サイト等で整理されるモデルケースとして、事業会社の総合職・30歳前後で年収780万〜850万円程度、課長クラスで1,200万〜1,300万円レベルという目安が紹介されています。
これらは開示情報の「平均年収」とは別軸の推定であり、職種・評価・勤務地・残業・年度業績によって変動する可能性があります。
それでも、キャリア設計の目線では、「非管理職の伸び方」と「管理職でのレンジ感」を考える材料になりやすいです。
年収の見立ては「年齢」よりも「等級・役職・職種」で精度が上がると考えられます。
例5:生涯設計デザイナーは「固定給+成果」で年収が大きく変動する可能性があります
第一生命の営業職として知られる生涯設計デザイナーについては、固定給中心の期間と成果連動が強まる期間があるとされ、年収のブレが大きい点が特徴です。
会社公表の「従業員の状況」ページにおける平均月額給与(2017年度、定例給与のみで賞与・残業代除く)では、次の水準が示されています。
- 生涯設計デザイナー:月額273千円(約27.3万円)
- 内勤職:月額301千円(約30.1万円)
これは賞与やインセンティブを含まないため、年収の全体像ではありません。
一方で、制度の説明としては、入社5年目まで固定給中心、6年目以降は契約実績で給与が大きく変動し、成績次第で年収1,000万円超もあり得る一方、振るわない場合は年収200万円台まで下がる場合もある、という趣旨が紹介されています。
口コミでも年収240万円程度(基本給に近い水準)の投稿が見られるとされます。
営業職は「平均」ではなく「成功確率を上げる条件」を考えることが重要だと思われます。
例6:初任給は比較的高水準と紹介されています
若手の給与感を掴むうえでは初任給も参考になります。
転職・キャリアサイトの解説では、第一生命の初任給(総合職など)として、次の水準が紹介されています。
- 大卒:月給335,560円
- 院卒:月給348,290円
これらは諸手当を含む水準として紹介されており、手取りは社会保険料や税金で差し引かれるため、額面どおりには受け取れません。
ただ、業界内でも比較的高水準として言及されることがあるため、若手から一定の水準を狙いやすい可能性があります。
第一生命の年収を見るときに押さえたい注意点
「第一ライフグループ」と「第一生命保険」を混同しないことが前提です
第一生命の年収を調べると、1,000万円前後という数字と、700万円台という数字が並んで出てくることがあります。
このギャップは、主にと事業会社の違いで説明されます。
応募先がどちらなのか、配属されやすい職種は何かを確認すると、自分に関係する年収レンジが見えやすくなります。
「平均年収」は便利ですが、意思決定には情報が足りないことがあります
平均年収は、会社をざっくり比較するうえで便利です。
一方で、転職や就職の意思決定では、次の観点も確認したほうが現実的です。
- 年収レンジ(上限と下限)
- 中央値(分布の中心)
- 職種別(総合職、IT、運用、営業など)
- 役職別(主任、課長、部長など)
- 固定給と変動給(賞与・インセンティブ)の割合
特に営業職は変動幅が大きいため、平均年収だけではリスクを見落とす可能性があります。
同じ職種でも「部署」「勤務地」「残業」「評価」で差が出る可能性があります
第一生命に限らず、大企業では部署や勤務地、繁忙期の残業、評価の付き方で年収に差が出ることがあります。
また、制度改定や業績によって賞与水準が動く可能性もあります。
したがって、ネット上の数字は「目安」として捉え、最終的には募集要項、面接、オファー内容、配属条件などで具体化していく姿勢が適切だと考えられます。
まとめ:第一生命の年収は「どこで・何をするか」で答えが変わります
第一生命の年収は、組織と職種を分けて見ることで、納得感のある理解につながります。
要点を整理すると次の通りです。
- 株式会社第一ライフグループの平均年収は、直近で約1,000万円前後(2025年3月期で1,044万円)とされています
- 第一生命保険の年収は、口コミ集計では平均約769万円、中央値775万円が一つの目安とされています
- 職種別では、営業は平均が低めに見えやすい一方でレンジが広く、アセットマネジメントは高めに見える傾向があります
- 総合職は年齢よりも等級・役職で年収が決まりやすく、課長クラスで1,200万〜1,300万円という目安が紹介されることがあります
- 生涯設計デザイナーは成果連動が強く、年収は200万円台から1,000万円超まで変動し得る点に注意が必要です
この問題については様々な意見があります。
専門家は、平均年収の数字だけで判断するのではなく、「自分が就く職種の報酬構造」と「昇進・評価の条件」を確認することが重要だと指摘しています。
この3点が定まると、平均年収の数字に振り回されにくくなり、応募先の比較や面接での確認事項も整理しやすくなると思われます。


