金融庁による損保代理店向けのアンケートがスタートしたようで、色々な方から話を聞いています(話だけですので念のため)。皆様のお手元にもアンケートが届いたという方がいらっしゃるかと思いますが、保険会社に相談することなく代理店さんが率直な意見を書いて返却して下さいね。その後、直接モニタリングが入るところもあると思いますが、真摯に取り組みましょうね。
アンケートは、こんな感じからスタートするようです。
Ⅰ.顧客本位の業務運営について
※金融庁では、国民の安定的な資産形成を促進するため、「顧客本位の業務運営に関する原則(以下、「原則」という。)」を提示しております。これにより、金融事業者が原則を基に創意工夫を発揮し、ベストプラクティスを目指して顧客本位の良質な金融商品・サービスの提供を期待しています。
本項目は、原則に照らしてベストプラクティスと考えられる取組収集を目的として設定しています。
■設問1:貴代理店において、原則を採択し、顧客本位の業務運営に関する取組方針(以下、 「取組方針」という。)を策定・公表されている場合、策定に至った経緯・理由につい て、ご回答ください。(例:従業員へ顧客本位の業務運営を徹底させるための行動指針が必要だと思ったから 等)
■設問2:貴代理店において、取組方針を策定するにあたって、原則2「顧客の最善の利益」 について、具体的に、どのように考え、定義しているか回答ください。
アンケートのさわりだけを記載してみましたが、如何ですか。
因みに、ベストプラクティスという用語はわかりますよね。
Googleで検索すると、ビジネスシーンでは、目標やゴールに向かって望む結果を得るための「効率的な技法やプロセス」を「ベストプラクティス」と表すると出てきます。そして、「現時点で優れた方法」のため、優れた状態が永続的に続くわけではないので、固定的ではなく、常に変化を伴う意味合いを持つ言葉になるとも表しています。
保険業法のもと、すべての保険代理店は代理店ごとの顧客本位の営業を貫くために自前のマニュアルを作り、この10年間、PDCAを回して来ました。お客様の声を反映させる等々を経て代理店ごとのバージョンアップしたベストプラクティスが構築出来ているはずであり、この内容を求められています。しかも「顧客の最善の利益」追及が義務化された今、益々、お客様の声や日常業務の中で問題を感じたところを常に修正する必要があります。
「形」だけ整えて10年間何もしていなければ、簡単に答えの出ないアンケート内容となっていますが、保険代理店の皆様、大丈夫でしょうか。
アンケートには、「比較推奨販売」の現状について聞かれたり、「兼業代理店」や「企業内代理店」に対するアンケートといった保険代理店業態ごとの質問もあったり、損保代理店にとっては神経を使わされている「代理店手数料ポイント」についての質問、また生保協会実施の業務品質評価についての質問も入っています。損保代理店では「知らない」こともあるかと思いますが、知らない=かなり時代に取り残された代理店という認識はされた方が良いかと思います。旧態依然の保険代理店では生き残れない時代が近づいています。どう対処すべきかを積極的に勉強するよう動くことが肝要かと思います。
このあたり勉強したいという代理店の皆様、勉強会を開催しますので、参加されますか。